NetflixとDisney (ディズニー)が、新たなコンテンツ・ライセンス契約を締結したことが明らかになりました。
今回の契約では、Disneyが保有する映画やドラマの一部をNetflixでも配信。
2026年10月4日からは、人気シリーズ「アイス・エイジ」全5作品や、Disney+オリジナルシリーズ「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シーズン1~2がNetflixで配信されます。
NetflixとDisney+という競合する動画配信サービスの間で、こうした大規模なライセンス契約が結ばれるのは注目を集めそうです。
「アイス・エイジ」「パーシー・ジャクソン」がNetflixへ
今回の契約で、まずNetflixに登場するのが「アイス・エイジ」シリーズ。2026年10月4日から、以下の5作品が世界でNetflix配信されます。
『アイス・エイジ』
『アイス・エイジ2』
『アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの』
『アイス・エイジ4/パイレーツ大冒険!』
『アイス・エイジ5/止めろ!惑星大衝突』
(約3カ月間の期間限定配信となる予定)
このタイミングには理由があって、シリーズ最新作となる『Ice Age: Boiling Point』が2027年2月5日に劇場公開を予定しており、Netflixで過去作をまとめて配信することで、最新作への注目を高める狙いがあるとみられています。
さらに同じ10月4日から、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シーズン1~2もNetflixで配信開始。
こちらも約3カ月間のプロモーション期間が設定されており、2026年11月20日にDisney+で配信開始予定のシーズン3へ向けた展開となっています。
つまり今回のNetflix配信は、Disney+から作品を手放すためではなく、Netflixの巨大な視聴者層を利用して、次の作品へつなげるためのプロモーションという意味合いが強いようです。
「GBI特別捜査官 ウィル・トレント」など海外ドラマもNetflixへ
今回Netflixへ追加されるのは映画だけではありません。ABCの人気ドラマ「GBI特別捜査官 ウィル・トレント」は、シーズン1~4が2026年11月3日から世界でNetflix配信される予定です。
また、「シフティング・ギアーズ」シーズン1~2、「トラッカー」シーズン1~3なども今後Netflixに登場します。
「トラッカー」はアメリカ国外でのNetflix配信となり、2027年2月26日から配信開始予定です。
さらに、過去の人気ドラマからも、
「フェリシティの青春」
「リベンジ」
「アーミー・ワイフ」
「フアン家のアメリカ開拓記」
「THIS IS US/ディス・イズ・アス」
などがNetflixに加わる予定です。
(地域によって配信時期や対象作品は異なります)
Pixarやディズニー・アニメーション作品も
今回の契約で特に注目されるのが、2027年以降に予定されているDisney Animation StudiosやPixar作品です。現時点では、
『ソウルフル・ワールド』
『星つなぎのエリオ』
『ラーヤと龍の王国』
などがNetflixで配信される予定。
(これらは2027年初頭から世界各地で配信される予定ですが、具体的な配信日や対象地域は作品ごとに異なります)
Disneyのアニメーション作品やPixar作品は、これまでDisney+を中心に展開されてきただけに、Netflixへのライセンスは大きな動きと言えそうです。
Disney+から作品が消えるわけではない
今回の契約で注意したいのが、Netflixで配信される作品がDisney+からなくなるわけではないということです。今回の契約は非独占のライセンス契約。
そのため、対象となる作品は基本的にDisney+などでも引き続き視聴でき、Netflixは追加の配信先という位置付けになります。
なぜDisneyはNetflixに作品を提供するのか?
今回の契約には、Disney側にとって大きく2つのメリットがあると考えられます。ひとつは、ライセンス収入。
そしてもうひとつが、Netflixの巨大なユーザー基盤を利用した作品のプロモーションです。
Varietyによると、Netflixには3億2500万人を超える加入者がおり、Disneyにとってその巨大な視聴者層は、自社作品を新たな視聴者へ届けるための大きな舞台になります。
例えば「パーシー・ジャクソン」のシーズン1~2をNetflixで見た視聴者が、そのままシーズン3を見るためにDisney+へ移動する。
「アイス・エイジ」の過去作をNetflixで見た視聴者が、最新作『Ice Age: Boiling Point』を劇場へ見に行く。
今回の契約には、そんな流れを作る狙いがあるとみられます。
NetflixとDisneyの関係に変化?
NetflixとDisneyは、かつてはDisney作品がNetflixで多数配信されていた時期もありました。しかしDisneyが自社の動画配信サービス「Disney+」を展開して以降、自社コンテンツを自社サービスに集約する流れが強まっていました。
今回の契約は、そうした「すべてをDisney+で独占する」という方針から、一部作品についてはNetflixの巨大なリーチも積極的に活用するという動きとも見ることができます。
とはいえ、MarvelやStar WarsなどDisneyを代表する大型フランチャイズが今回の対象になったわけではありません。
あくまで作品ごとに配信先や期間を調整しながら、Netflixをプロモーションと収益化のための新たな窓口として活用していく形になりそうです。
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