Netflixのオリジナル・ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が7月15日の配信開始以降、世界中から大絶賛されています。
ウィノナ・ライダーを主演に迎えたこのSFホラーは、IMDbでは10点満点中9.1点を獲得していて、Rotten Tomatoesでは厳選された批評家が採点するTomatometerは10点満点中8.2点、ユーザー評価は5点満点中4.7点と近年のドラマの中でもトップクラスの高評価を受けています。
(※採点は2016年8月06日現在のもの)
制作、監督、脚本を務めたのはザ・ダファー・ブラザーズ(1984年生まれのMatt DufferとRoss Dufferで双子の兄弟)で、ショーン・レヴィが製作総指揮を務めた本作の舞台は80年代。一人の少年の失踪をきっかけに小さな町にストレンジャー(不可解)な出来事が相次ぎ、思わぬ真相が明らかになっていきます。80年代の映画への愛とリスペクトに溢れる作品になっていることも特徴の一つです。
Netflix加入者ならハマった人も多いと思いますが、今回はこの未知の世界にハマったら見ておきたいドラマ&映画をご紹介します。
■ウェイワード パインズ 出口のない街 (2015/ドラマ)
失踪した同僚で元愛人の女性を捜すシークレット・サービス捜査官イーサン・バーク。ウェイワード・パインズという街にたどり着くが、不慮の交通事故に遭い...。
「シックス・センス」、「サイン」などで知られるM・ナイト・シャマランが製作総指揮を務め、主演はマット・ディロン。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のようにストレンジャー(不可解)な出来事が相次ぎ、謎が謎を呼ぶSF要素を含む作品になっています。
ザ・ダファー・ブラザーズは計4話(S1-5話、S1-6話、S1-9話、S1-10話)で脚本に参加しています。
■スタンド・バイ・ミー(1986/映画)
12歳の夏、仲良しの少年4人は森の中へ死体を探しに行く...。”ひと夏の思い出”を経て大人へと近づいていく少年たちの友情を描き多くの共感を呼んだ青春映画。
ザ・ダファー・ブラザーズが幼い頃に熱中し、大きなインスピレーションを受けたと語った作家スティーブン・キングが原作の映画です。また、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のタイトル・フォントを決めるときにスティーブン・キングの本を参考にしたそうです。
少年たちだけで冒険をし、大きな事件に立ち向かうという設定など「ストレンジャー・シングス 未知の世界」との共通点が多いです。
■未知との遭遇(1977/映画)
ザ・ダファー・ブラザーズがスティーブン・キングと同様に大きな影響を受けたと語ったスティーブン・スピルバーグが監督を務めた名作。
ザ・ダファー・ブラザーズは「未知との遭遇」や「ジョーズ」のような誰も予期せずに信じられない出来事が次々と起こるような作品が好きなようです。
また、スティーブン・スピルバーグ監督との違いを生み出すために、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」では意図的に音楽にシンセサイザーを取り入れたそうです。
■フリークス学園(1999/ドラマ)
ユニークなキャラとリアルなティーン生活を描いた80年代のカルト的学園コメディ。優等生だったリンジーは、反抗期を迎えて不良仲間とつるむようになる。
ジャド・アパトーが製作総指揮を務めた学園コメディ・ドラマです。
Ross Dufferが大好きなドラマと語っていて「1シーズンしかないけど、美しくて完璧!」と絶賛しています。
■オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013/映画)
カリフォルニアの田舎町のダイナーで働くオッド・トーマス。霊能力をもつ彼は、ある日悪霊を引き連れた不吉な男に遭遇し、町の危機を察知する...。
ザ・ダファー・ブラザーズとは無関係な映画ですが、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のように超常現象が次々と起こるという共通点があって、テンポよく見れるオススメのSF作品です。ちょっとしたトリックが用意されているところも注目!
ダファー兄弟のインタビュー記事
http://www.hollywoodreporter.com/fien-print/duffer-brothers-talk-stranger-things-916180
2015年12月03日