2023年5月2日から全米脚本家組合（WGA）が15年ぶりのストライキを表明。

この影響でハリウッドでは多くのプロジェクトが中断となり、Netflix作品も『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5、『コブラ会』の新シーズンの制作が中断。

7月からはハリウッド俳優組合も賃金の値上げなど労働条件の改善を求めて、43年ぶりにストライキを決行したため長期戦が予想されましたが、現地時間2023年9月27日、全米脚本家組合（WGA）はストライキの解除を全会一致で決定。

新契約は2026年5月まで有効で、最低賃金5％の引き上げが含まれます。
2024年5月2日からさらに4%の引き上げが行われ、2025年5月5日からさらに3.5%の引き上げが実施され、最低賃金は3年で12.5％アップ。

さらに、健康保険や年金への拠出拡大も決定。
ストライキの根拠の一つになっていたAIの使用は許可されているものの、脚本家は作品がAIの訓練に使用された場合は提訴が可能。
脚本家は自由にAIを使用できる一方で、会社側はAI使用の強制は不許可。

また、ストリーミングサービスで作品が配信された場合、リリースから最初の90日間にサービスの国内加入者の20%以上が視聴した場合、脚本家に対してボーナスの支払いが義務化。
この新契約は2024年1月1日から適応されます。

全米脚本家組合（WGA）とは和解が成立した一方で、ハリウッド俳優組合はストライキを続けており、ハリウッドに日常が戻るのはもう少し先になりそうです。




2023年10月1日